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教室でのあいさつが終わると、今度は魔法学の先生が現れる。<br><br>基本的に守護精霊と同じ属性の魔法しか使えないから、属性ごとにそれぞれの教師に師事して学ぶのだ。<br><br>まず最初に担任であるマーカス先生が、水の精霊ウンディーネを呼び出して前に出る。<br><br>「私の守護精霊はウンディーネだ。 ウンディーネは優しく気高い。 生徒諸君も、自らの守護精霊に恥じぬよう、しっかり学びなさい」<br><br>マーカス先生のウンディーネは少しだけ紫がかっているように見える。<br><br>もしかしたら王族の血を引いているのかもしれない。<br><br>「ウンディーネを守護精霊とする、セシル・レイ・エルトリア、ステファン・ジョーンズ、パスカル・ドーリー、サンドラ・キーツ、ロウィーナ・メルヴィス、キャサリン・カルダーウッド。 以上の者は前へ出なさい」<br><br>セシル王子の名前についている『レイ』は王族である称号だ。 王族男子には『レイ』、王族女子には『ロワ』をつける。<br><br>マーカス先生はセシル王子を始めとする、ウンディーネの守護精霊を持つ生徒を連れて教室から出て行った。<br><br>「俺はサラマンダーを守護精霊とするトマス・コーエンだ。 よろしくな! このクラスでサラマンダーの守護を持ってるのはマグダレーナ・オルティスとバーナード・トマソンとコリーン・マードックか。 今年は少ないな。 よしっ、じゃあ俺についてこい」<br><br>赤毛で筋肉質のトマス・コーエンは、教師というより騎士と言ったほうが良いような大柄の男だ。<br><br>入学した生徒たちは学園で二年間基礎を学び、その後三年間は専門分野を学ぶ。<br><br>魔法の素質があるからといって全員が魔法使いを目指すわけではなく、騎士になる者も多い。 剣だけではなく魔法も使える騎士は、重宝されるのだ。<br><br>トマス・コーエンも魔物との戦いで足を怪我するまでは、前線で戦う騎士団の一員だった。<br><br>いずれは団長になるだろうと期待されていたが、味方をかばって負傷してしまった。 元のように戦えないわけではないが、長く戦っていると動けなくなってしまう。<br><br>それでいざという時に仲間に迷惑をかけたくないと騎士団を退団し、後進を教育する為に学園の教師になった。<br><br>今では、学園一熱い男として名が知られている。<br><br>それから次々と教師たちが生徒の名を呼び教室から出ていった。<br><br>最後に残ったのはレナリア一人だ。<br><br>エアリアルは他人どころか、守護されている本人にも姿が見えない。 ...
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